【戸田ひさよし書簡への返信】 インターネット選挙に対する選管・警察の「摘発するぞ詐欺」を止めさせよう ――裁判に追い込もう
戸田ひさよし氏から次の公開書簡をいただいた。
今回の選挙でも、戸田ひさよし氏はホームページを活用し続けている。
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6731;id=01#6731
以下の文章が、私の公開返信である。
● インターネット選挙に対する選管・警察の「摘発するぞ詐欺」を止めさせよう ――裁判に追い込もう
戸田ひさよし様
インターネット上の選挙活動は合法であると主張し続けて十年になります。
http://www.irev.org/shakai/isenkyo1.htm
http://www.irev.org/shakai/isenkyo2.htm
この間、選管・警察は「公職選挙法に違反する」と候補者に「警告」をし続けています。しかし、そのままインターネット上で選挙活動を続けても「摘発」はされません。起訴された候補者は一人もいません。
戸田ひさよしさんも、古賀しげるさんも、警察の「警告」を無視したのに何の「お咎め」もありませんでした。
この不明朗な現状をどう考えたらいいのでしょうか。「公職選挙法に違反する」ならば、きちんと「摘発」すればいいのです。しかし、全く「摘発」はしないのです。私はこのような状況を「摘発するぞ詐欺」と呼びました。
「摘発するぞ」と脅されて多くの候補者が「警告」に従いました。しかし、従わなくても何の問題も無かったのです。
結局、選管・警察は自信が無いのです。面倒に関わりたくないのです。
この十年は、「摘発するぞ詐欺」が横行した十年でした。
候補者の皆さんは、選管・警察に騙されてきたのです。
私の現状認識は次の通りです。
「摘発するぞ詐欺」が横行する状態は不当である。この状態を解消する必要がある。
そのためには、彼らが候補者を「摘発」し、起訴しなくてはならないように追い込む必要がある。裁判になれば、いやでも世論は喚起される。(私は、食管法を変えた川崎磯信氏の事例を思い浮かべています。川崎氏は、自分が「有罪」である証拠書類を揃えて、国を裁判に追い込んだのです。)
このように考えていたので、戸田さんも〈起訴してもらいたい〉という意向をお持ちであることをうれしく思いました。
> 戸田のような豊富な実践例を持つ議員・候補者は、2度と再び現れるはずがあ
>りませんから、「今、起訴してもらって裁判に持ち込まなければ、2度と有利な
>実践例を持つ当事者による裁判は起こらない」のです。
>
> 「権力弾圧による公民権停止2年」がやっと開けてすぐの市議選で、今度は
>「HPの選挙活用が公選法違反に問われる日本初の当事者被告」の座を与えられ
>るなんて、今後「社会科の教科書」や「現代用語の基礎知識」、「判例集」に戸
>田の闘いが掲載されて後生に語り継がれるわけで、しがない一市議体験者として
>これほどの栄誉はありません。
>
> ……〔略〕……
>
> 「大阪府門真(かどま)市」の名前もまた、超有名になり後生まで語り継がれ
>るし、「その時歴史は動いた」にも取り上げられたりして観光名所になる可能性
>も大です。
> そうすると門真市のまち起こしに大きな貢献が出来るわけで、市議会議員とし
>て嬉しい限りです。
戸田ひさよしさんこそインターネット上の選挙活動で被告になる栄誉が与えられるに相応しい方です。もっともインターネット選挙の実践を積み重ねてきたのが戸田さんだからです。
「社会科の教科書」・「現代用語の基礎知識」・「判例集」に載るのが楽しみですね。
以前、私は次のように書きました。
> 民主主義とは、突き詰めれば〈一人が一人を説得すること〉です。ある一人の
>人間が別の一人の人間の考えを変えようと働きかけることです。
> そのような働きかけによって、最初は少人数の者しか持っていなかった考えが
>広まって大きな力になる。そのようなダイナミックな過程が民主主義なのです。
> だから、ブログ・ホームページで次のような訴えをするのは、民主主義社会では
>必要不可欠のことです。
>
> 「A候補に投票しよう。理由は……である。」
>
> しかし、総務省は、この必要不可欠な行為を禁止しようとしています。公職選挙
>法で禁止されていると言うのです。
> 彼らは正気なのでしょうか。
> それは、次のように言っているも同然なのです。
>
> 「日本は民主主義国ではありません。言論の自由などありません。」
http://shonowaki.com/2007/07/post_20.html
日本の現状を知れば、世界が「インターネットを使わないで、日本ではどう選挙をするのだ?」と驚くでしょう。日本が民主主義国家ではないという印象を持つでしょう。
自由報道協会や外国人記者クラブで会見をしましょう。
戸田さんをきちんと書類送検してもらいましょう。裁判にしてもらいましょう。
今回も、戸田さんは「HPの選挙活用バリバリ実施」しているのですから。
そして、選管・警察・総務省・検察には自分達のしたことの責任を取ってもらいましょう。
世界からの批判を受けてもらいましょう。
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諸野脇 正 (しょのわき ただし)
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