■ 原稿が書けない
本の原稿を書いている。
3カ月で出来るはずだった。
しかし、もう3年が経ってしまった。
何かがいけないのだ。
私は、雑誌原稿等を落としたことはない。締め切りは守る人間だ。
それなのに、なぜ、本の原稿は完成しないのか。
答えは簡単だ。締め切りが無いからだ。締め切りが無いといつまでも、原稿を直し続けてしまうのだ。
■ コミットメントを活用しよう
答えが分かれば、対策も簡単だ。締め切りを作ればいいのだ。
締め切りを作って、コミットメットすればいいのだ。
例えば、次のように。
2015年3月31日までに本の原稿を完成させる。
完成できなかった場合は、罰として在特会に1万円寄付をする。
これならば、絶対に原稿は完成するだろう。
在特会に寄付するのは、人間として最低の行為だ。在特会のホームページのトップページに名前を挙げて感謝してもらえれば、さらにいい。
そんな辱めを受けるくらいならば、原稿を完成させるだろう。
しかし、それほどの大技を繰り出さなくても、原稿は完成できるのではないか。大技はもっと凄い目標のためにとっておこう。
もう少し楽しいコミットメントはないか。
目標が達成できたら、ご褒美がもらえるようにコミットメントを設計すればいい。
2015年3月31日までに本の原稿を完成させる。
完成できた場合は、ご褒美として烏賀陽弘道氏に1万円寄付できる。
これならば楽しい。
烏賀陽弘道氏のフクシマ取材記事は貴重な情報である。
● 烏賀陽弘道氏のフクシマ取材記事(JBpress)
そのフクシマ取材を応援するために寄付が出来るのである。
これをネット上で公言しておけば、コミットメントとして機能する。つまり、達成できなかった場合は、恥をかくことになる。締め切りを守る人間という私の評判ががた落ちになる。それが原稿を完成させるインセンティブになる。
■ ダイエットに活用も可能
この「楽しい企画」には、多くの人が参加することが出来る。
例えば、相乗りである。
諸野脇さんが原稿を完成できたら、私も5千円寄付する。
相乗りして、私に圧力をかけるのである。これは怖い。完成できなかったら、「諸野脇さんのせいで寄付できなかった」と責められるのである。
また、自分の目標をコミットメットすることも出来る。例えば、ダイエットをコミットメントすることも出来る。
2015年3月31日までに10キロやせる。
やせることが出来た場合は、ご褒美として烏賀陽弘道氏に1万円寄付できる。
10キロやせたら、烏賀陽弘道氏に寄付できるのだ。
目標を達成したら、自分がご褒美がもらえるという形でコミットメントを設計するのである。ご褒美は各自が設定すればよい。「奈良に行ける」でもよいし、「アナログシンセを買える」でもよい。これならば意欲がわく。
■ 達成しやすい小さい目標に
目標は、本の原稿の完成だ。
しかし、それでは目標が大きすぎる。遠すぎる。途中で力尽きる可能性がある。
小さい目標を作った方がよい。目標達成への過程をスモールステップで構成するのである。
毎週ブログに文章をアップする。
それを十回おこなう。
アップする度に、千円を烏賀陽弘道氏に寄付できる。
これならば、達成は容易である。小さい目標を達成することで、結果的に大きな目標を達成できる。
■ ジャッジをどうするか
目標にコミットメントをしたら、目標を達成したかどうかを判定する必要がある。
この点で、ブログへの文章アップという目標には強みがある。誰でもブログを見ることが出来る。誰でも私が目標を達成したかどうかを判定できる。特定のジャッジは必要ないだろう。
しかし、ぜひジャッジをしたいという方がいれば言って欲しい。それはそれで楽しい。
ダイエット・禁煙を目標にした場合は、これと対照的である。ネット上では目標を達成したかどうか分からない。このような場合、ジャッジが必要かもしれない。しかし、自分をジャッジにしても問題が起こらない場合が多いことが知られている。嘘をつけない人が多いのだ。自分は、自分が目標を達成したかを知っている。
■ それでは、始めましょう
幸い烏賀陽弘道氏にはPayPalで簡単に送金できる。
それでは、私は、私のコミットメットを実行する。
毎週ブログに文章をアップする。(日曜が締め切り)それを十回おこなう。
アップする度に、千円を烏賀陽弘道氏に寄付できる。
私はブログ十回連載をコミットメントした。
みなさんも、烏賀陽弘道氏のフクシマ取材に寄付をコミットメントしてダイエットしてみませんか。(もちろん、寄付先は自分の興味に合わせて選べばよい)